CASEBOOK:007 矯正治療
アライナー矯正 マウスピース矯正についての注意喚起 PART1
日臨矯プレスセミナー
アライナー矯正(マウスピース矯正)の注意点など説明がリリースされています。
-----
日本臨床矯正歯科医会(野村泰世会長)は3月14日、東京都のフクラシア丸の内オアゾ会議室で「知ってほしい!アライナー矯正の真実」と題したプレスセミナーを開き、治療を受ける歯科医療機関を慎重に選んでほしいと呼びかけた。
セミナーでは、野村会長があいさつと共にアライナー矯正に関する相談事例が増えてきていることを報告。
さらに、昭和大学歯学部長の槇宏太郎教授が「アライナー矯正における留意すべき点」同会広報理事の阿部純子氏が「矯正歯科医が考えるアライナー矯正の限界と本音」をテーマに講演した。
槇教授は「アライナー矯正は目立たなくて日常生活で使いやすい」とメリットを話す一方で「簡単そうに見えるが、本当はかなり難しい治療法」と指摘。適応症や、システムによって作成されたシミュレーション動画が適切なものか見極める力が必要で、予期せぬ動きをした場合にワイヤー矯正でリカバリーする技能も求められるとした。
また「上の歯だけ治したい」「前歯だけ治したい」など部分的に矯正治療を行うケースはあり得ないと強調。術者と患者双方がアライナー矯正を理解する必要性を訴えた。
アポロニア 2022.05
-----
このようにリリースされています。
松本歯科クリニックの松本院長からのアライナー矯正の見解として、この矯正のポイントは『手軽さ!と自己管理型』であること。
歯は手軽に動きますが、逆に元に戻るのも比較的簡単でも、完全に元の位置には戻りません。外している時間など装着率の問題で、意外に痛みが長く続くため、システムの限界が多くあるのも事実と捉えています。
当医院でも10年前にアライナーをテスト的に施術したことが複数ありますが、システムの限界が多くあり、結果患者のご負担、リスクになる特性が多く理解し察知しました。手軽さ故に、勝手にアライナー矯正を途中で断念する人が多いのもこの矯正の特徴ですので、達成しません。
よって、当医院でもアライナー矯正(マウスピース)を『主体』せず、仕様頻度を下げております。
結論、症例によって選び、また根気強い人なら、アライナーは良いと思いますが、『部分矯正なんてあり得ないと強調』するくらい、『患者メリットばかりではない』ということです。
また、最大の問題は、手軽に始めることができるも、手軽に途中で断念することもでき、もう元には戻らない、『顎がおかしくなり、噛めなくなってしまう』大変な怖いデメリットもあるということで、根気のない安易に考えている場合は、特にお勧めしていません。