CASEBOOK:010 かみ合わせ
頭痛!『歯も!疑って下さい!』 まさか歯が原因!?PART2
頭痛にも色々とあります。
今回は、『謎(原因不明)の頭痛』は歯が原因!という可能性が高いことも念頭に入れておいて下さい。だからもし、同じ歯を治すなら、頭痛も消えていく治療が嬉しいですね。
当医院では、15年以上に及ぶ多くの『慢性的頭痛』に悩む患者様を対処してきた生データ、エビデンスが多く蓄積し存在しますので、その根拠から慢性的頭痛のお話をさせて頂きます。また、当医院では来院された患者様とご一緒にデータ、症例を拝見して頂き、ご自身の問題点を深く探っていきます。当医院に来られる患者様には、すでに整骨院・接骨院・マッサージ店で、「歯が原因ではない?」と言われた患者様も結構おられる事もつかんでおりますが、そもそもどの歯が悪いのか?
これが謎になります。
もしくは、特に若い人なら過去に矯正治療を受けた経験のある方がこのような事を言われることが多いこともこの頭痛の特徴だと言えます。また中には、現在歯は悪くないのに歯が原因?と言われてもピンと来ない人もおられる方もあるし、来る人もいるはずです。今まで、当医院と全く関わりのない接骨院の先生自身(頭痛の発症や第3脛椎のズレが3か月に一度発症する)が患者様として来られることもしばしばありまして、その先生も自身の接骨院の患者様を診て、「歯が原因だろうな~」と掴(つか)んでいるのだが、当医院で治療を受け、「やっぱり歯が原因だったんだ!」とさらに実感された実例もごさいました。
しかし、頭痛の問題はその接骨院の先生も歯だと分かっても『どの歯が原因で?ということになると、謎?』と言う会話をしていまして、「今までにも、散々歯の治療してきたけど、解決には至らなかった」と。だから手当たり次第、触らない(治療しない)でいくべき、慎重に慎重であるべきと話し合いました。それは当てが外れると逆にひどくなりますから。歯は28本~32本の歯がありますので、触りすぎると訳わからなくなります。歯から来る『痛みのメカニズムが明確に理解していない』と感覚で施術すると危険度が増しますので、あやふや、解らないなら躊躇するべきだと思います。
当医院の見解としましては、
歯に関係するのは、
特に『長期・年がら年中』『慢性的』な『謎・原因不明』の頭痛がターゲットになります。
もし、そのようなことがあれば、当医院にご相談下さい。
まずは『一過性』の頭痛は、意外に『謎でない』ので、簡単に触れておきます。
重篤な頭痛は、脳血栓、クモ膜下出血、脳腫瘍など、MRI.CTを撮れば脳に支障が来ている根拠、原因が見えるので、これは脳神経外科に通うことが通常であり、治れば頭痛も消失します。それから発熱や風邪、コロナ等によって起こる頭痛や、一時期の歯の治療(抜歯治療・虫歯治療)によっておこる歯痛からの頭痛に関しましても、ある時期を超えてしまうと消えてしまい、再発も起こらないことがありますので、痛み止めの処方で治まってきてその後長期間に再発しなければ、慢性的頭痛から排除できます。この『一過性の頭痛』は、原因が特定されているので今回のお話から外します。それよりも、『慢性的謎の頭痛』で、ペインクリニックに長年通院して、それでも原因不明なので、長年高額な頭痛薬でコントロールされてきたと嘆く年配の男性患者様もおられました。その人も当医院で治療し、今は頭痛薬は要らない生活を送られています。現在は、長期間経過観察を行い、定期点検を常に受けて頭痛の再発や歯のトラブルを確認しております。この男性も歯が原因、虫歯だけが原因でなく、慢性的頭痛が発症しておりましたが、以前から長年歯の治療は受けてきており、頭痛の改善はされておりませんでした。
当医院の見解としましては、32本中どの歯が原因かは、人それぞれ患者皆様ちがいますので、簡単ではありませんので、慎重さが必要だとお伝えしておきます。
では、
そもそも、頭痛と歯痛との関連性はあるのか?
あると言えますが、必ず頭痛の患者さんの20%近くに、歯を抜いた後も痛みが続く「幻歯痛」の症状が現れたとの報告、歯科治療後に痛みの部位が変化した頭痛の報告もあると言われますが、これは歯が治れば消える頭痛なので、『一過性、短期的』になりますので、謎ではないので、深く心配はいりません。また、2013年に定められた国際頭痛分類では、頭痛に関連する病気として『歯ぎしり』をあげられています。確かに食い縛りや歯ぎしりから、過緊張して頭痛が発生します。
しかし、多くの対策方法がマウスピースですので、これは対処療法になりますので再発はしやすいのです。
当医院では、『歯ぎしり』に対して原因療法で具体的に対応しますので、対処療法と全くアプローチが異なります。
頭痛が起きると、上あごや下あごの痛みに関与している三叉(さんさ)神経が過敏になるため、歯や顔まで痛むことがあります。そこで三叉神経ブロック注射で対応される医院もありますが、原因が特定されず、一時期的なブロックなため、効果は限定的となります。よって、再発しやすいのです。
全ての頭痛の原因が歯と思い「虫歯のせいで頭痛がする」と訴えて歯科医院に来院する患者さんもいますが、虫歯だけが原因とは限りません。歯には色んな病気がごさいます。また、頭痛の患者さんは顎関節症を併発しやすい傾向にありますが、必ずしもそうとは限りません。虫歯が原因で頭痛が起きることもありますが、頭痛の場合は歯の何かしらの複合的な問題がごさいます。虫歯だけが歯の頭痛のトラブルではないというのが、当医院の見解になります。
よって、噛み合わせの治療(咬合治療)をおこなったり、歯を抜いたり、歯の神経を取ったり、歯周外科やインプラント入れたりしても歯の痛みや頭痛は治ることがあるため、これらの治療には、慎重に慎重に治療計画と方針を立てて施術していくようにしています。