CASEBOOK:014 矯正治療
【緊急】注意喚起パート3 今回の歯の矯正事件からして見えること!『マウスピースとモニター制度の危うさ』
「マウスピース矯正」患者が集団提訴、健康被害の訴え続出 「実質0円」で拡大、多額ローン抱えたまま診療所が突如閉鎖(47NEWS)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d79d9967e65cc15c2164198d38b0b5b8fff6cb6e
マウスピース矯正は、歯は動きます。並びます。しかし、リスクも多いと言わざるを得ない。
矯正は、マウスピース矯正以外でも歯が並んで終わってからが大事!重要!です。
終わってから『噛めない、歯がぐらつき調子が悪い、歯ぐきが腫れる、痩せる』などの病気が他にも沢山起こりやすいので、結果『将来への、歯の負のスパイラル』になりますので、事前にデメリット、メリットを天秤に掛け、知っておいた上で、覚悟してマウスピース矯正などをしてほしいと思います。知らなかったでは後の祭りです。
また、当医院の矯正終了時では『歯ぐきが腫れる、歯がしみる、歯がグラグラする(歯周病、歯槽膿漏)噛めない』が起こらないようにして終わります。矯正治療の終了はこれら全て治って矯正終了となります。
マウスピース矯正の場合、簡単に途中で止めれる、自ら止めてしまった場合、歯のグラツキ歯周病、痛みとなる虫歯の原因を作ります。もしくは歯の痛み、矯正途中で歯のトラブルなどの対応が曖昧でどうしてよいか分からない状態に陥っているなどなどが、矯正の将来の大きな問題になりやすいので、気を付けて下さい。それを含め今回の事件なども下記で解説させて頂きます。
また歯を矯正することは、身体への悪影響を起こすということも知っておいた方がよいので、本当に気を付けてほしいというのが、当医院からの知ってほしいお願いです。消して矯正治療が悪い訳ではありません。本当に良いゴールにたどり着くのか?ということです。
症例「数」もよいですが、本当にその医院の実績かどうか、矯正治療中の問題にはどう対応するのか、事前に確認したり訪ねたりする必要があると思います。
マウスピース矯正は、その歯科医院の『システム』ではなく、ほとんどが決められた『システム』に乗っ取って歯が動くので、その歯科医院、歯科医はあまり詳しくは分かっていない傾向があります。そのため事件でも報道されていますが、矯正なのに以前の専門医は既におらず、歯科医師がコロコロ変わることがあったみたいです。そんな責任感の中で、安易に歯を動かさないようにしてほしいとは思うのが、本来の意識だと思います。一度歯を動かし始めると、もう歯は元には戻らないので、最初の医師が最後までしっかりと責任持つことが理想と言えるでしょう。
そもそもマウスピース矯正には、今回の事件だけでなく、以前から歯科の専門誌にも取り上げられるほど、色々と大きな問題となっておりました。
だからではありませんが、当医院はその以前から(10年前から)、マウスピース矯正に対して一時期あらゆるケースにて、患者の協力を得ながら試用して既に検証していました。熟慮した結果、『手軽さ故に患者様のデメリットが多いし、目先の医院のメリットになるが、治療は他責である』と判断し、結論未来のデメリットに繋がるとして導入をとり止めています。
今回の事件の問題は、
- SNSの広がりによる
- モニター
- マウスピースの歯科矯正
の問題は、①+②+③により、より一層問題を大きくすると、当初より思っていました。
①それは、「手軽で便利」「自分がしたい時間に、歯の矯正ができる」という謳い文句を見たことがありますが、それなら確かに魅力でありますが...
実際は22時間マウスピース装着が必要ですので、そんな手軽ではありません。
ずっとマウスピースを22時間装着されているか、病院側はわかりません。患者様が約束を守っているか分からないです。もし矯正が上手く行かなかったら費用だけ貰って、患者様に責任を押し付ける仕組みシステムなのです。
③マウスピース矯正のこの問題は、患者様にとって最大のデメリット生みます。
またこの矯正システムは、病院側のできる施術は少ないというメリットがあり、(一気にマウスピースを5~20枚渡してやっといて!っ感じで放置)医院側の責任が少ないシステムになりますので、比較的多数の医院が導入しやすくなった経緯かあります。結果、矯正における安全管理の敷居が、益々低くなった原因にもなり、患者様へのデメリットとなります。(これは責任が重い問題です)
そもそもこのシステムに無理があるとも当医院では思っていました。その一つは、患者様説明用のコンピューターのシュミレーションどおりに、そもそもすべての『歯は動かない』ことがありますし、『歯ぐきがどう下がるか、変化するごとへの対応』は全く予測されていませんので。またマウスピース矯正には苦手な歯の動きもあるため万能とは限りません。
よって今では、矯正のご相談があっても、マウスピース矯正をハッキリお薦めしておりませんでした。さらに矯正の怖さと、トータルリスク怖さ、そして得れるメリットをしっかり説いて患者様に必ずご検討をして頂いくよう、強く説明してきた次第です。
当医院では昨年から『言葉で綴る』で、マウスピース矯正の「注意喚起1・2」として2連載紹介してやんわりと警鐘を鳴らしておりました。
今回の集団訴訟事件を見ていますと、患者様の人数の集め方からすると、診療現場は細かい治療に対してキャパオーバーとなり、そもそも治らないことが分かっていた可能性も高くなるとも推定できます。だから『詐欺』に近いと言われても仕方ないとも思いますし、この手は泣き寝入りになることが多いとは思います。また『矯正による歯の健康被害』が出ているとの報告されている通り、間違いなく健康被害が出ると想定できますので、2重苦、3重苦(裁判)、下手すら再治療も上手くいくのかという不安で、4重苦になります。
しかし、このまま矯正を止めてしまうと、また矯正を止めて歯を放置していますと、将来歯が揺れたり、歯が抜けたりしやすくなりますし、次々と虫歯にもなりやすいことが実際起こっています。この手の矯正は大変危ないので、もう一度『デメリット』をしっかり理解して矯正をしてほしいと思います。
特に、一昨年のコロナ禍よりマスク生活でマウスピース矯正が増えたため、そろそろ完全に終わる時期としても、健康被害を訴える他院の矯正患者様のご相談ケースも増えて来ております。もしくは、矯正の入り口はマウスピース矯正から、そしてワイヤー矯正に移行されるというケースもあるため、当初からマウスピース矯正では無理があったのではないか。というご相談もございます。
ワイヤー矯正は、矯正自体の管理が『医院側にある』ので、責任の所在が分かりやすいために歯止めが利きやすいです。しかしマウスピース矯正の場合は、患者様がリスクを知らず手軽に止めれることができると、敢えて印象を与えたため、『責任は患者様側にある』となっています。よって歯のトラブルはワイヤー矯正より深刻となり、便利なツケが患者様の被害を数倍に羽上ると言えます。
さらに矯正は、『終わってからが大きな問題』になりやすく、歯は並んだだけでは『噛めない問題』につながります。それはいずれの歯のトラブル、身体トラブルにつながり、首回りの痛みや、全身の体調不良などの健康被害(顔の歪み、ヒドイ顎関節症や頭痛、肩こり、元気がない、などなど)があります。
それに今回の事件を通して、他でも見られる問題傾向として、②モニターの問題があります。
『モニター価格』を実施する医院は、口コミや宣伝協力と言いますが『強要』されますので、評価を荒稼ぎすることになり、次への患者様に『信用』を捏造する傾向が多く起こり、今後治療する患者様は益々騙されやすい(詐欺)ことが想定され、被害が拡大する可能性もございます。
今回の事件は、さらに歯が治らない上で、お金の問題、ローン残も絡むと大きな被害となっていますので、大変お気の毒に感じます。最近、歯科医が分からず?知らず?詐欺に手を貸すことが多いようですが、それも医師としての無責任の表れですので、患者様は慎重に病院を選んで頂くことをお薦めします。
それよりも、いま歯が悪い人は将来の身体の不調を起こしますので、早くご相談した方がよいと考えます。
早く良い歯医者を探しご相談して下さい。