CASEBOOK:023 歯周病
歯周病治療を専門に2年ぐらい受けているのですが、改善が見えません。どうしてでしょうか。このままなら歯をさらに失います。治るのでしょうか。また、マイクロスコープで治療を受けたほうがいいでしょうか?
この質問多いですね。一生懸命信じて治療を受けておられると思いますが、その現実・現状に満足されていない方が意外におられます。単に歯石の除去・除石(スケーリング・SRP)だけ、歯磨きをしやすくするための歯並び(矯正治療)の改善だけ、かみ合わせだけの改善、再生治療(エムドゲインの使用)だけ、インプラントだけ、歯周外科だけの『だけ』ではよい結果は出ることはありません。この回答の「本質を説明する」のは、個人によって状況も違いすぎるので簡単に説明するのは言葉で説明するのは難しい過ぎます。申し訳ないですが、カウンセリングにて個々にあわせて詳しく歯周病が起こる理由、治らない理由、またこれからどうするべきかを詳しくお話します。
あと、最近マイクロスコープの相談が多いのですが、確かに術野がよく見え良いものです。当院もルーペを使うドクターもいます。しかしルーペやマイクロスコープが、当医院の治療の大きな成功のポイントにはなりえません。使わないケースでも、歯周病が多く治った患者様がおられる現実があるため、それを偶然と捉えるべきでしょうか。スコープは、術野が見やすいこと、見えることは大事なことであり、見えないより良いことだと思いますが、あくまでプロセス、過程の一つ、一助であって、最終結果、成功条件とは、別にあると考えています。
ある使っているドクターは、マイクロスコープを「老眼鏡」だ。「歯科医院の差別化」だと例えた方もおられましたが、確かにそれは正しい見解だと思います。スコープ≠治るだと思います。